ホーム >ヨミモノページ
フェリダのヨミモノページ
フェリダのヨミモノページ
【初心者さん向けの洋裁基礎知識】
たて糸よこ糸について編
この記事の目次
1. たて糸とよこ糸はどう違うの？
1-1. たて糸とよこ糸で布を織る
1-2. 織り方や糸の太さや打ち込み本数によって
生地の種類が変わる
1-3. ART GALLERY FABRICSのスレッドカウント
2. 型紙の地の目線（布目線）って何？
2-1. 型紙の地の目線（布目線）
2-2. たて糸とよこ糸とななめ（バイアス）
2-3. アイロンをかけるときの注意点
3. よこ糸は生地巾でもある
3-1. ヨコ糸の長さが生地巾
1. たて糸とよこ糸はどう違うの？
1-1. たて糸とよこ糸で布を織る
中島みゆきの「糸」の歌詞にも出てくる
「たての糸」と「よこの糸」
さて、何がどう違うのでしょうか？
先日、MAKIHO洋裁教室ではたおりを体験してきました。
その際の写真を使用して説明させていただきます。
はたおり体験の詳細はこちらをご覧ください。
機織りは、機織り機に「たて糸」を
ピンと張ることからスタートします。
これはすでにたて糸が張られている状態です。
これは機織り機を後ろから見ています。
前面と背後とともに「たて糸」は
しっかりと固定してあります。
ここが重要なポイントなのです。
たて糸は「しっかりと固定されてピンと張ってある」
ものなのです。
その後、横糸を巻いた「シャフト」（下の写真の左側）を
たて糸の間に通して
順番に編み込んでいきます。
この過程を繰り返して「布」が完成します。
手編みでも、機械編みでも
基本の「布」が完成するまでの工程は同じといえます。
これを覚えておくと
たて糸とよこ糸の違いが認識しやすくなります。
ちなみに、この布の両端の赤い矢印部分が
「耳（ミミ）」になります。
アートギャラリーファブリックスの生地でいえば
「耳」はこの左端の白い部分のことです。
ブランド名やロゴ、
コレクション名、
デザイナー名などが
プリントされています。
1-2. 織り方や糸の太さや打ち込み本数によって
生地の種類が変わる
スレッドカウント、打ち込み本数という
言葉は聞いたことがありますか？
その生地の品質を表す言葉の一種ですので
覚えておくと便利です。
スレッドカウント（Thread Count）は英語。
打ち込み本数はスレッドカウントの日本語訳です。
スレッドとは英語で糸、
カウントとは英語で数値のこと。
アメリカ基準の単位インチで
スレッドカウントは測りますので
１インチ＝2.54センチ
つまり2.54cm×2.54cmの空間に
何本の糸が織り込まれているかで
このスレッドカウントという数値を出します。
実際にスレッドカウント例をみてみましょう。
先ほどの織物を見てみます。
定規をあてて
おおよそ2.54cm×2.54cmの
スクエアの中にどれだけの糸があるか
数えてみます。
おおよそ2.54cm×2.54cmのスクエアに切り出して
糸本数を数えました。
この場合、
たて糸12本＋よこ糸19本なので
スレッドカウントは31本になります。
もちろん、使用する糸の素材や太さ、
タイトに織り込むか
ゆるく織り込むかで
スレッドカウントは変わってきます。
これも参考までに
上の織物は少し細めの糸でふんわり織り上げ
下の織物は上より少し太めの糸でややタイトに
織りあげています。
だからスレッドカウント数はさほど違いはありませんが
上の織物の方が透け感があります。
この様にスレッドカウントが高くても
細い糸を使用していれば
透け透けな場合もあります。
1-3. ART GALLERY FABRICSのスレッドカウント
高級な綿生地は
スレッドカウントが高いほど
品質が良いと言われています。
しかしもちろんスレッドカウントだけで
品質を測ることはできません。
フェリダでは
「ART GALLERY FABRICSのプリント生地は
ピマコットンという高級綿の糸で織りあげているので
スレッドカウントの高い生地になり、
肌さわりがよく、生地にハリがあり、艶があります」
とご紹介しております。
あまりスレッドカウントが高すぎると
洋裁針が通りにくくなることもあります。
ART GALLERY FABRICSの生地は
そもそもがキルターさんのために立ち上がった生地メーカー。
その点も考慮して、
適度なスレッドカウント数を維持していると
フェリダでは認識しています。
【参考】ART GALLERY FABRICSアメリカ本社のFACEBOOKより抜粋
Not all cotton is created equal! Did you know the industry’s average thread count is 60 x 60?! Since we always dare to be different, we wanted to create a completely different experience by making the softest quilting cotton. So, our cotton’s thread count is 133 x 72 because well, long story short, the higher the thread count, the softer the fabric. If you don’t believe us, just feel it for yourself.
すべての綿生地が同じように
作られている訳ではありません！
業界の平均スレッドカウントが
60×60であることをご存知ですか？！
私たちはいつも「他と違うこと」を
敢えてチャレンジしています。
最も柔らかいキルト用コットン生地を作ることで
まったく異なる体験をみなさまに提供したいのです。
ART GALLERY FABRICSのスレッドカウントは
133×72です。
これはとても長い話になりますが
一言で言ってしまえば、
糸の数が多いほど、
生地が柔らかくなるためです。
信じられないなら自分で感じてくださいね。
1-2. 織り方や糸の太さや打ち込み本数によって
生地の種類が変わる
スレッドカウント、打ち込み本数という
言葉は聞いたことがありますか？
その生地の品質を表す言葉の一種ですので
覚えておくと便利です。
スレッドカウント（Thread Count）は英語。
打ち込み本数はスレッドカウントの日本語訳です。
スレッドとは英語で糸、
カウントとは英語で数値のこと。
アメリカ基準の単位インチで
スレッドカウントは測りますので
１インチ＝2.54センチ
つまり2.54cm×2.54cmの空間に
何本の糸が織り込まれているかで
このスレッドカウントという数値を出します。
実際にスレッドカウント例をみてみましょう。
先ほどの織物を見てみます。
定規をあてて
おおよそ2.54cm×2.54cmの
スクエアの中にどれだけの糸があるか
数えてみます。
おおよそ2.54cm×2.54cmのスクエアに切り出して
糸本数を数えました。
この場合、
たて糸12本＋よこ糸19本なので
スレッドカウントは31本になります。
もちろん、使用する糸の素材や太さ、
タイトに織り込むか
ゆるく織り込むかで
スレッドカウントは変わってきます。
これも参考までに
上の織物は少し細めの糸でふんわり織り上げ
下の織物は上より少し太めの糸でややタイトに
織りあげています。
だからスレッドカウント数はさほど違いはありませんが
上の織物の方が透け感があります。
この様にスレッドカウントが高くても
細い糸を使用していれば
透け透けな場合もあります。
1-3. ART GALLERY FABRICSのスレッドカウント
高級な綿生地は
スレッドカウントが高いほど
品質が良いと言われています。
しかしもちろんスレッドカウントだけで
品質を測ることはできません。
フェリダでは
「ART GALLERY FABRICSのプリント生地は
ピマコットンという高級綿の糸で織りあげているので
スレッドカウントの高い生地になり、
肌さわりがよく、生地にハリがあり、艶があります」
とご紹介しております。
あまりスレッドカウントが高すぎると
洋裁針が通りにくくなることもあります。
ART GALLERY FABRICSの生地は
そもそもがキルターさんのために立ち上がった生地メーカー。
その点も考慮して、
適度なスレッドカウント数を維持していると
フェリダでは認識しています。
【参考】ART GALLERY FABRICSアメリカ本社のFACEBOOKより抜粋
Not all cotton is created equal! Did you know the industry’s average thread count is 60 x 60?! Since we always dare to be different, we wanted to create a completely different experience by making the softest quilting cotton. So, our cotton’s thread count is 133 x 72 because well, long story short, the higher the thread count, the softer the fabric. If you don’t believe us, just feel it for yourself.
すべての綿生地が同じように
作られている訳ではありません！
業界の平均スレッドカウントが
60×60であることをご存知ですか？！
私たちはいつも「他と違うこと」を
敢えてチャレンジしています。
最も柔らかいキルト用コットン生地を作ることで
まったく異なる体験をみなさまに提供したいのです。
ART GALLERY FABRICSのスレッドカウントは
133×72です。
これはとても長い話になりますが
一言で言ってしまえば、
糸の数が多いほど、
生地が柔らかくなるためです。
信じられないなら自分で感じてくださいね。
2. 型紙の地の目線（布目線）って何？
2-1. 型紙の地の目線（布目線）
型紙には通常、「地の目線（布目線）」という
線が引かれています。
これは「この地の目線と、布のたて糸と平行に
なるように型紙を置いて、そしてカットしてね」
という印です。
通常、上の写真の様に
たて糸が上下になるように布を断ち、
洋服に仕立てます。
布を織る過程で説明した通り
「通常、たて糸はピンと張って」布を織ります。
そして通常、たて糸の方が
スレッドカウントが高く織られているので
「たて糸を地の目にして仕立てた方が
型崩れしにくく、
シルエットもきれいに仕上がる」のです。
よこ糸を上下になるように布を断って洋服を仕上げると
何度か洗濯して着用しているうちに
左右の長さが少しずつ違ってくる…
なんてことも。
要するに「型崩れ」です。
2-2. たて糸とよこ糸とななめ（バイアス）
では、たてとよこの向きを頭に入れて
今度はART GALLERY FABRICSの布を
どれだけ伸びるものなのか
手でぐいっと引っ張ってみましょう。
まずはたてに引っ張ります。
ミミ（耳）と平行に引っ張ります。
たて糸がピンと張って織られていることが
これだけでもわかりますよ。
次はよこに引っ張ってみます。
機械編みの布は横もかなり糸がピンと張って
織られていますが
それでもやはり「たて」よりも「よこ」の方が
少し伸びるのがわかります。
最後にバイアス方向と言われる
斜め方向に引っ張ってみましょう。
まるでゴムの様に
びよーーーんと伸びますね。
布をたて、よこ、ななめに
引っ張ったことがない方は
ぜひこれをやってみてくださいね。
この伸びる性質を利用して、
バイアステープは生地を斜めにカットして作ります。
バイアステープは、洋服を作る際の
カーブのある部分を縁取りする際などに使用します。
バイアステープについては
またあらためて説明ページを作る予定です。
2-3. 布帛にアイロンをかけるときの注意点
「たて糸とよこ糸で織り込んで作られた布」を
布帛（フハク）と呼びます。
布帛の生地にアイロンをかける際、
必ずたて糸とよこ糸に沿って
アイロンをかけてくださいね。
ななめ方向（バイアス方向）に
アイロンをかけないでください。
型崩れしてしまいますよ！
理由は2-2で述べた通りです。
2-2. たて糸とよこ糸とななめ（バイアス）
では、たてとよこの向きを頭に入れて
今度はART GALLERY FABRICSの布を
どれだけ伸びるものなのか
手でぐいっと引っ張ってみましょう。
まずはたてに引っ張ります。
ミミ（耳）と平行に引っ張ります。
たて糸がピンと張って織られていることが
これだけでもわかりますよ。
次はよこに引っ張ってみます。
機械編みの布は横もかなり糸がピンと張って
織られていますが
それでもやはり「たて」よりも「よこ」の方が
少し伸びるのがわかります。
最後にバイアス方向と言われる
斜め方向に引っ張ってみましょう。
まるでゴムの様に
びよーーーんと伸びますね。
布をたて、よこ、ななめに
引っ張ったことがない方は
ぜひこれをやってみてくださいね。
この伸びる性質を利用して、
バイアステープは生地を斜めにカットして作ります。
バイアステープは、洋服を作る際の
カーブのある部分を縁取りする際などに使用します。
バイアステープについては
またあらためて説明ページを作る予定です。
2-3. 布帛にアイロンをかけるときの注意点
「たて糸とよこ糸で織り込んで作られた布」を
布帛（フハク）と呼びます。
布帛の生地にアイロンをかける際、
必ずたて糸とよこ糸に沿って
アイロンをかけてくださいね。
ななめ方向（バイアス方向）に
アイロンをかけないでください。
型崩れしてしまいますよ！
理由は2-2で述べた通りです。
3. よこ糸は生地巾でもある
