【インタビュー】日本洋裁連盟のパタンナーに訊く
              洋服の型紙を作るということ
                立体裁断とパターンメイキング





日本洋裁連盟の会長である山下先生に、立体裁断とパターンメイキングについてお話を伺いました。
洋裁初心者さんでも理解いただける様にかみ砕いて説明を伺いましたよ!

山下先生は洋裁教室の先生方の先生でもある存在。
神様と仰いでいる方もいるくらいのパタンナーとしての職歴をお持ちです。


▼山下先生のアトリエ『ターム洋裁教室』






フェリダ 初心者の質問ですいません。そもそもパタンナーとはどんな仕事なのでしょうか?

山下先生 パタンナーとは洋服の型紙を作る人のことを言うんだけどね、型紙の引き方にもいろいろあって、私は大野式の立体裁断に出会ってそれを習得したのね。そして大野式パタンナーとしての認定を受けてパタンナーとして仕事をしていたんです。

フェリダ 大野式の立体裁断ってどういうものなんでしょうか?

山下先生 大野式はね、簡単に説明するとまずは人間の体の構造から勉強するんですよ。体を平面的なラインではなくて立体的な断面図としてとらえる。そして人それぞれの体に合うパターンを面で考えるんです。だから自分の体に合った洋服を仕上げることができるし、着ていても快適でとても美しいシルエットを作り出せるんです。

フェリダ 体の構造から勉強するんですか?すごい科学的なんですね。

山下先生 そうね、センスと人体工学が必要な仕事ね。二の腕とかバストとか肩甲骨とか、体の中でもふくらみがある部位は特に個人の体格によって異なってくるので、それをきれいに包み込むためにダーツが必要で、それからギャザーへと展開するんです。そういった技術をしっかり習得してから本来はパターンを起こすべきなんです。でないときれいなラインはでないんです。


▼大野式立体裁断のテキストより





フェリダ それをしっかり習得することによって、自分の体をもっとも美しく見せることのできるパターンが引ける様になるのですね。

山下先生 正面から見ただけでなく横から見てもきれいに見える。そしてそんな洋服を仕上げるために技術を持ったパタンナーは重宝がられるんですよ。

フェリダ パタンナーって奥深い職業なんですね。

山下先生 そうなのね。でも最近はファストファッションが流行って、自分の体に合った服を着ない文化が広がっていて、とても残念です。

フェリダ わかります。例えば、私ちょっと太っているからと『ぶかふわ』な服を着ている方が多いけれど、正直なところ似合っている人は少ない気がしています。

山下先生 太っている人こそ自分のラインに合った洋服を着ないときれいに見えないんですよ。肉がついていると言っても人それぞれ肉のつき具合もついている箇所も違う。それに合わせて洋服のゆとりを加える箇所も変わってくるんです。でもファストファッションと呼ばれるアパレルブランドはそういったゆとりを持つべき箇所のラインを無視して製造している場合がとても多いんです。価格的に仕方がないとはいえ、違和感を覚えることがとても増えています。日本人は良い服を着るという美しい文化を忘れかけているかもしれないですね。

フェリダ わかります!

山下先生 私は若いころ『良い服を着なさい』ととにかく教え込まれたんです。良い素材で作られた形のきれいな洋服のことです。要するにきれいに見える様に研究された洋服ということですね。以前にパリでバレエを観劇したとき、観客の方は皆ドレスアップして来られていてとても美しかった。男性も素敵なんです。そういうドレスアップという文化も日本では最近薄れつつある気がします。

フェリダ ロンドンやパリの本当のおしゃれさんは、クローゼットの中はあまり服が入っていないと聞いたことがあります。仕立ての良い服だけが厳選されて置いてあるとか。

山下先生 その通りなんですよ。それらをコーディネートして着るんですね。センスも良いし、そもそも『良い服』というものを知っているんです。



▼立体裁断で子供服を作ってもらいました。
 ボディを使用してパターンを制作します。





▼上記のパターンを使用してART GALLERY FABRICSの生地で作った子供服です!







フェリダ 山下先生は今まではパタンナーとして洋裁教室の先生方を指導する立場と伺いました。また何校もの専門学校でも長年指導された経験をお持ちと伺っています。

山下先生 はい、そうです。立体裁断とパターンメイキングを教えていました。

フェリダ アパレル企業からパターン制作も依頼されて制作していたとも伺いました。

山下先生 そうですね、以前はキャドを事務所に置いてたくさん作っていましたよ。でももうその仕事はリタイアして、これからは初心者さんも入っていただける様な洋裁教室をオープンする予定です。実は私、パターンばかり作っていて実際の洋服をほとんど作ってこなかったんです(笑)。縫製の方はアシスタントに任せていたので。リタイアしてから時間が持てるようになり洋服を作っていたらとても楽しくて。これからは大好きな洋服の作り方も指導したいんです。

フェリダ 洋服制作のプロなのに、意外な盲点でしたね(笑)。

山下先生 教えていて気がついたんですけど、洋服は作れても、生地選びができない人が意外に多い。この服にはこの生地がいいとか、そこが結構わかっていないんですね。そういったことも教えたいんです。

フェリダ なるほど。それは私も然りです(笑)。

山下先生 自分に合った服を作れるようになることを教えるだけでなく、作って楽しんで、着て楽しんでを教えられたらいいですね。



日本洋裁連盟会長 山下先生







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