布ナプキン必須アイテム
透湿防水布(とうしつぼうすいふ)について
布ナプキンや布おむつを作る際に
内部に縫い込まれている
『透湿防水布』(とうしつぼうすいふ)について。
これがとってもすぐれものの生地なんです。
見ての通り、薄くて軽い素材の生地です。
透湿防水布というのは、
湿気は通すけど水分は通さないという生地です。
通常、防水シートというと
ゴムやビニールなどの素材を思い浮かべますが
これらの素材は水を通さないけれど湿気も通さないので
蒸れやすいのです。
雨の日、ビニールカッパを着用して
内部が熱や汗で蒸れた経験はありませんか?
ちょっと運動するものなら汗でべとべと
臭いやあせもなどの原因にもなってしまいます。
でもなぜ湿気は通しても雨などの水は通さないの?
そんなことが可能なの?
なぜなら湿気などの粒子の方が、水の粒子より小さいため、
湿気の粒子は通ることができるけど、
水の粒子は通ることのできない穴を
生地表面に施しているからです。
>>フェリダの透湿防水布はこちらからご購入いただけます。
さて、この透湿防水布ですが、
表面は100%ポリエステル天竺、
裏面は透湿ポリウレタンフィルムという素材です。
まずは裏側の透湿ポリウレタンフィルム面から説明します。
こちらの面は手で触るとつるつるの触感で、
完全に水をはじきます。
吸水性は0です。
タオルで拭いたら元通り。
いわゆるビニールやゴムと同じです。
でもこれだけ水を弾いても、湿気だけは通すのです。
理由は前述したように、湿気の粒子の方が小さいためです。
ただし一切の水分を弾くので、
子供のおしっこなどを直接受けると
そのまま流れて生地の外へ伝い漏れしてしまいます。
それもビニールやゴムと同じです。
では表面の100%ポリエステル天竺側は…?
こちら側は生地の素材感がありさらりとした手触りです。
わずかながら吸水性があるため、
水を垂らすと同じように水を弾きますが、
タオルで水を拭っても表面は濡れています。
湿っていますが、水分は反対側に漏れ出ていません。
生理の際に女性がもっとも悩んでいることは、
デリケートゾーンのムレやかぶれ、かゆみ、
そして独特の臭いです。
これらの原因は実は『ムレ』からくるのです。
ムレが原因で雑菌が繁殖し、
かゆみやかぶれを引き起こし、
独特の臭いを発生させるのです。
ただし、透湿防水布自体に吸水性はないため、
布ナプキンや布おむつを作る場合は、
この透湿防水布の上に
綿(コットン)などの吸水性の高い生地を挟んで使います。
デリケートな肌に触れるので、
できればオーガニックコットン100%の生地をお勧めしております。
フェリダではオーガニックコットン100%のガーゼ生地をご用意しています。
安心の日本製です。
布ナプキンや布おむつは
素材さえ揃えばだれでも簡単に作れます!
ぜひご自身で納得いく素材だけを厳選して
手作りしてみませんか?
>>布ナプキンの作り方はこちらをご覧ください
■ 布おむつや布ナプキンとして使用する場合
透湿防水布自体に吸水性はほとんどありませんので、
透湿防水布の上に綿などの吸水性の高い生地をはさんでください。
多い日用として使用する場合は
布を何枚か重ねて縫製することをお勧めします。
■ お昼寝シートとして使用する場合
赤ちゃんがおねしょなどの粗相をしても
布団にまでおしっこが漏れ出しませんが
赤ちゃんの背中から出る汗はお布団側に逃してくれます。
透湿防水布自体に吸水性はほとんどありませんので、
布おむつ等と同様に透湿防水布の上に
綿などの吸水性の高い生地をはさむことをお勧めします。
【使用の際の注意点】
経年で透湿防水効果が弱まってまいりますが、
大事に扱っていただければ数年は透湿防水機能が持続します。
乾燥機でのご使用はお避けください。100度を超えると収縮・変形する可能性がございます。