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オーガニックコットンのお話
布屋フェリダの店長アサイが
オーガニックコットンについて日々感じていることを
綴らせていただきます。
店長の勝手な独り言と受け取ってもらえると嬉しいです(^−^)
この記事の目次
1.どうしてオーガニックコットンなの?
オーガニックコットンを選ぶ理由
2.オーガニックコットンを選ぶ理由 ひとつめ
3.オーガニックコットンを選ぶ理由 ふたつめ
5.オーガニックコットンは無染色無漂白でないと
意味がないのでしょうか?
6.最終結論として
|どうしてオーガニックコットンなの?
|どうしてオーガニックコットンがいいんだろう?
|オーガニックコットンを選ぶ理由
|オーガニックコットンの選び方
オーガニックコットンとは、
3年以上、農薬や化学肥料を使わない農地で
栽培された綿花のことです。
これくらいの知識を持っている人は、
今日、たくさんいらっしゃると思います。
綿生地の原材料である綿花は食用ではないため、
野菜などと比べるとはるかに大量の農薬を栽培時に使用します。
この大量の農薬の使用が問題になっているのです。
しかしそれらの綿花で作った綿生地には
残留農薬はほとんどなく、
オーガニックコットンの生地と
オーガニックコットンでない生地の間には
ほとんど差がないといいます。
ではそれなのに最近では
なぜオーガニックコットンを選ぶ人が多いのでしょうか?
理由は大きくわけて二つあります。
|オーガニックコットンを選ぶ理由 ひとつめ
科学的にはオーガニック農地で栽培された綿花と
オーガニックでない農地で栽培された綿花の違いは
ほとんど確認できません。
オーガニックコットンの方が綿の質がいいとか、
ふんわりしているとか、
肌触りが良いとか、そういうご意見もありますが
農薬を使用して育った綿でも
質の良いものはたくさんあります。
また、『これ、本当にオーガニックコットン?』
と疑いたくなるような
質の悪い綿生地も出回っています。
残留農薬はほとんどないとは言われていますが、
アトピーなどの敏感な方には、
まったく影響を受けないと言いきることは
できないでしょう。
また病中病後の方、赤ちゃん、
介護を必要とする方などのために、
より安心安全に栽培された綿花からできた生地を
使用したいと考えるのは当然のことです。
ご自身のためにも、
より体にやさしい素材でできた生地を
選びたいと考えるのも普通のことです。
余談ですが…
店長である自分が
突然まさかのじんましんを発症してしまい、
今まで着ていた洋服がチクチクするのを
感じたことがありました。
そしてオーガニックコットンの下着に変えたところ
ふとかゆみが収まったという経験をし、
それからは肌に当たる部分には
できるだけ上質なオーガニックコットンを使用したいと
願うようになりました。
(自分のために納得のいくオーガニックコットンを
探しだしたというのが
フェリダで扱うようになった理由でもあります)
しかしながら今思うと、
オーガニックコットン以外の服が
ちくちくすると感じたのは、
ただの気のせいだったかもしれません。
オーガニックコットンと聞いただけで安心するという
精神的要素が働いたのかもしれません。
それでも、自分用の下着などには、
できるだけ質の良いオーガニックコットンを使用したいと
やっぱり思ってしまいますね!
オーガニックコットンを選ぶことは安心を買うということ
でもあるからです。
|オーガニックコットンを選ぶ理由 ふたつめ
オーガニック農法は『生産者の体に優しい』
ということです。
現在、世界で問題になっているのは、
コットン農場で働く人々が
大量の農薬を使用することで
健康を蝕まれているという事実です。
また大量の農薬により土地はやせ細り、
地下水に農薬が溶け込み
農場周辺の住人も健康を蝕まれています。
綿の産地のほとんどが発展途上国です。
綿農場での貧困や児童労働も大きな問題となっています。
そのためオーガニック農法が増えるということは、
イコール地球に優しい活動でもあるのです。
オーガニックコットンを選ぶことが
大量の農薬を使う農法に『NO』を
つきつけることでもあるからです。
しかしながらオーガニックコットン農場が広がっただけでは
発展途上国の貧困と児童労働の問題はなくなりません。
『フェアトレード』、
つまり農場で働く人たちに適正な対価を支払うことが必要です。
ふたつめの理由でオーガニックコットンを購入されるのでしたら、
フェアトレード認定のオーガニックコットンをお勧めします。
しかしながらフェアトレード認定のオーガニックコットンとなると、
とても高額なものになってしまいます…
ですが本来はそうあるべきということなのでしょうね。
安価すぎることのほうが問題なのですから。
ちなみに現在フェリダではフェアトレード認定の
オーガニックコットンは扱っておりません。
されど、フェリダの扱っているオーガニックコットン生地は
フェアトレード認定を取得していないけれど
「適正な価格で取引されている生地」であることは間違いありません。
|どのようなオーガニックコットンを
選べばいいのでしょうか?
使用目的に合わせて生地を選択するといいでしょう。
下着や布ナプキン、布オムツ、マスクなどの
デリケートな部分に使用する生地には
無染色無漂白の生成りオーガニックコットン生地を
お勧めいたします。
また敏感肌の方や生まれたばかりの赤ちゃん、病中病後の方などが
日常生活の中で使用する場合にも
無染色無漂白の生成りオーガニックコットン生地はお勧めです。
抗がん剤治療を受けていてちょっとしたストレスでも刺激に感じる方や、
手術直後で体調が思わしくない方など、
無染色無漂白の生成りオーガニックコットンの中でも
二重ガーゼは肌あたりが優しいので特にお勧めです。
ただかなり繊細な生地なので、扱い方にご注意ください。
でもすべてが生成り一色って、
なんだか味気ない景色だと思いませんか?
生まれてから数カ月経っている赤ちゃんや、
病院で長期入院している方などには、
できるだけ元気で明るい色を選んであげたいと思うことがあります。
目から得る『元気力』って結構重要だからです。
体調的に問題ないのであれば、
個人的にはきれい色に染色してある
オーガニックコットンをお勧めいたします(^-^)
また健康で敏感肌でない人が使用する場合も
きれい色に染めてあるオーガニックコットンなど使用して
まったく問題ありません。
特に人の目に触れる洋服などは、
キレイ色に染められたオーガニックコットンが
いいのではないでしょうか。
>>フェリダのオーガニックコットン生地は
こちらからご覧ください
|オーガニックコットンは無染色無漂白でないと
意味がないのでしょうか?
というご質問をお客様からいただきました。
フェリダ店長として、独自の見解を述べさせていただきます。
その考え方は、
『完全無農薬野菜』へのこだわりと同じと考えます。
完全無農薬の野菜にこだわる場合、
オーガニック野菜は完全無農薬ではないので
アウトということになります。
低農薬や減農薬の野菜などもすべてアウトということになります。
また完全無農薬であるなら栄養素が低くてもいいのか、
という疑問も起こります。
他に、農薬を使用していなくても
空気が汚染されている地域で栽培された野菜はOKか、
という問題も起こります。
遺伝子組み換え野菜は無農薬なのに危険を指摘する人は
たくさんいますしね。
ではオーガニックコットンの場合は?
せっかく無染色無漂白のオーガニックコットンを使用しているのに
合成洗剤を使用して洗濯していては意味がないと考える人もいます。
またせっかくこれだけオーガニックコットンにこだわっているのに、
漂白されているトイレットペーパーを日常使用していては、
これまた意味がないということになるでしょう。
そもそも化学染料って毒なのでしょうか?
石油由来のものが毒であるなら、
ポリエステルやフリースなどの化学繊維でできた服を着ているということは
毒を体にまとっているということになるのでしょうか?
つまり、相当な敏感肌な方以外は、
またはデリケートな場所に使用する場合以外は、
そこまでこだわる必要があるかどうか…、ということです。
ひとつ、ちょっと気になっていることがあります。
オーガニックかどうかにこだわりすぎて
製造過程や製品の品質にまで目を向けることを
忘れてはいませんか?
ときどきこだわり過ぎている方にお会いすることがあるので
ちょっとだけ気になり、お伺いします。
品質に目を向けないことは、
『無農薬なのに美味しくなくて栄養素も低い野菜を選んでいる』
ことと同じではないかと個人的には感じています。
『化学染料で染色された質の良いオーガニックコットン生地』と
『無染色無漂白でも質の悪いオーガニックコットン生地』があったとしたら、
フェリダでは迷わず
『化学染料で染色された質の良いオーガニックコットン生地』を仕入れます。
先ほど言及した通り、フェリダでは
『無農薬なのに美味しくなくて栄養素も低い野菜』に
価値を置いていないからです。
化学染料がどうしても気になる様でしたら、
無染色無漂白の生成りオーガニックコットンをお勧めします。
フェリダでも取り扱っております。
また、フェリダでは取り扱っておりませんが、
草木などで染めた生地などもあります。
ローインパクトという体に安全で環境負荷の少ない染色に
こだわっているメーカーさんの生地もお勧めいたします。
しかしながら、草木染めやローインパクトでは、
なかなか美しい色合いが出せないという問題もあります。
また安定して同じ色を出すことが難しいという問題もあります。
オシャレで美しい色合いにもこだわりたいということであれば
化学染料による染色は止むをえないと、フェリダは考えます。
|最終結論として
金銭的に余裕があるのでしたら
下着から衣類、パジャマ、タオル、寝具に至るまで
オーガニックコットン100%で揃えるに越したことはないでしょう。
しかしながら
すべての人がすべての衣類をオーガニックコットンにするなんて
しかもフェアトレードで染色にまでこだわった生地を使用するなんて、
とても難しいことです。
それも現実です。
オーガニックコットンを必要としている方が、
必要に応じて、必要なオーガニックコットンを選択し、
必要な場所に使用するのが一番よろしいかと思います。
そのためにも正しい生地を選択する目を養っていただけたらと思います(^-^)
これが現在の布屋フェリダの現在のスタンスであり、
アドバイスです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
フェリダ店長 アサイ
*こちらに記載している事項は、
すべて一個人の個人的見解と受け取っていただけたら幸いです。
今後、皆さまからのご意見に沿って内容を追記したり
修正していく予定です。
またとても繊細な問題のため、
できるだけ言葉の選択には気を遣わせていただきましたが
稚拙さゆえに誤解を招く表現等がありましたらお詫びいたします。
ご連絡いただきましたら、修正を検討させていただきます。
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